「家族のかたち」

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久しぶりに快晴の青空で、晩秋の空気が気持ちよかったです。
のんびり山の温泉にでも行きたいところですが、
今日の午後は高岡で用事があるので、午前中は家で用事。
ブランチを食べるときにテレビをつけたら、
興味深い内容だったので、書き留めておきましょう。

教育番組と言えば、見る人の対象を絞ったものが多いけど、
「みんな生きている」はあらゆる人向けで面白いですね。
今日見たのは「家族のかたち」と副題が付いていて、
生みの親と一緒に暮らせなくなった子どもたちを預かる、
里親の家族たちを取り上げていました。

実は僕の親も、子どもたち3人が故郷を離れている時期に、
親が病気で一緒に暮らせなくなった子どもをひとり、
里親になって預かっていたことがあります。
たまに帰省すると、最初は少し戸惑いもありましたが、
慣れるとそれなりに、その子を家族だと思えるものでした。

そもそも「家族」って何でしょうか?
一般的には親子がそろって暮らす最小単位で、
人々がもっとも自分をさらけ出してリラックスできる場所。
この場合に、必ずしも血縁関係はなくてもいい気がするし、
むしろ、お互いに心を許しあえる方が大切な気がする。

番組の中で、もう何年も里親の家に暮らしていた娘が、
新しく入ってきた幼い男の子と対話する場面がある。
高校を卒業と同時に里親の家を出なくてはならない娘は、
その前に、新しく入ってきた子に心を開かせようとする、
その思いやりは、どこから見ても姉弟の姿だった。

僕は長い間ひとり暮らしを続けてきたけど、
余所の家族と同居に近い生活をしたことは多く、
本来の人間生活には、家族的な関係が大切だと思っている。
親もなく子もない僕には、家族と呼べるかたちはないけど、
いつも心では、形を超えて家族を求めているのかもしれない。