紅白「日の丸」の不思議

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日本の国旗は、白地に赤い丸を描いた日章旗で、
日の丸とも呼ばれていることは、皆さんご存知の通り。
そして紅白は、一般的にめでたい色と思われている。
ところが、今日の古典の授業で気付いたことには、
背景の白は、人が死ぬことをあらわす白不浄の色でもあり、
日の丸の赤は、人が産まれるときの赤不浄の色でもあるのです。

人が死ぬことを白不浄として、忌み嫌うのはわかりますが、
産まれることや女性の生理を、なぜ赤不浄として忌み嫌うのか?
どうして国旗が、この物忌みの二色で成り立っているのか?
さらには、二つの不浄色を組み合わせてめでたい色なのはなぜか?
いったいどういう事なのか、急に気になってしまいました。
どなたか、ご存知の方はいらっしゃいませんか?

そう言えば、神社の巫女というのも白地に赤と見えますよね。
二つの不浄を組み合わせた紅白が、神に仕える巫女の装束になる。
しかもこの巫女と呼ばれるものは、神職の役職には存在しない。
それでいて、場合によっては神職よりも神聖に見えるのです。
そこで、産まれ死ぬことを異界との出入りと考えるならば、
なるほど少しだけど、見えてくるものがないでもない。

異界への出入口となる二つの不浄を、並ばせ見せることによって、
今われわれがいるこの世界とは、何であるのかを示している。
すなわち僕らは、異境の狭間で時を過ごす旅人に過ぎないと、
この日の丸は、教えてくれようとしているのかもしれない。
たった二色のシンプルな国旗には、スゴイ意味があったのです。
このような思いは、単なる無知がなせる幻想でしょうか・・・