「免疫力をつける健康生活」

イメージ 1

この秋に数多く受けるセミナー・講習の中でも、
もっとも楽しみにしていた藤田紘一郎さんの講習、
アトピーから癌まで、きれい社会の落とし穴」を、
高岡市民教養セミナーの一環として受けてきました。
期待通りに面白いだけでなく、役立つ情報が満載でした。

知る人ぞ知る寄生虫博士ではありますけれど、
人間は自然状態をもって健康の基礎と考える態度は、
僕のように、生き方そのものをなるべく自然に近しく、
と考える者には、とても心強いメッセージでしたね。
1965年頃からアトピーやアレルギーが増えて、
同時に人体から大腸菌のような雑菌が少なくなった。
その理由を追及するうち寄生虫や雑菌の効用を見つけていく。
人間は長い歴史の中で、細菌と共生して生きてきたことを、
あらためて医学的に解明してくれる人なのです。

肥満細胞が破れてアレルギンになる、なんて難しい話は、
その道の専門家に詳しく研究していただければそれでよし。
僕らはその研究成果から何かを学ぶとすれば、
やはり洗剤による過剰な清潔生活の弊害ってことでしょう。
人は一万年以上ものあいだ、多くの細菌と共生してきたのに、
この40年間で体や生活空間から細菌を追い出してしまった。
その結果O-157などの微弱性ウイルスが活躍し始めて、
その対策から殺菌を進めるという悪循環に陥っている。
さらには感性まで萎縮する症候群をもたらしてさえいる。

こうした問題解決の糸口は、免疫力を取り戻すことで、
そのためのいくつかの具体的な話しも参考になりました。
例えば正常な肌には皮膚常在菌があるので体を洗いすぎない。
洗浄剤で体を洗えば常在菌の9割が無くなってしまうので、
新陳代謝が活発な若い人でさえ毎日は体を洗わない方がいい。
僕なんて最近は週に一度か二度しか風呂に入らないし、
その方が体も快適に感じていたので、納得できる話でした。
また若い女性が清潔に取り付かれて性器を洗いすぎると、
膣内の乳酸菌を失って膣炎になるとの話しもわかりました。

お金も清潔も快適も過剰になると弊害が起きるのは確かです。
こうしたことを捉えて「死もまた過剰」と言った丸山はすごい。
現代病の一つでもある関節リウマチまで免疫力の低下らしいし、
免疫力を取り戻す方法として自然とのふれあいが大切だったり、
農薬に晒されていない自然な野菜を食べる必要など、
結果として、僕が普段から求めている生活そのものでした。
子供にだって床に落ちたものを食べさせ、足の裏を舐めさせる、
人間だって好きな人の全身を舐めたりするのは自然なことで、
そう言えば健康な女性の性器の奥には乳酸菌の酸味がある。