「恋愛と欲望の方程式」

読売文化フォーラム講演会として、
小倉千加子さんの講演会がありました。
どんな人かは知りませんでしたが、
「恋愛と欲望の方程式」なんて興味もあるし、
面白い話をする人だと聞いて、参加しました。

田舎に生まれて能力のある男は東京の大学へ行く、
残っているのは魅力のない男が多いので、
女は「自分に相応しい相手がいない」と思っている。
なんて下りは、会場受けはするけど疑問でした。
働かないニートを社会の最下層に位置づけるのも、
新鮮味のない頭の硬さを感じてしまう。

だけど常識的な現状分析の紹介と割り切って聞けば、
若い人が多くても出生率の増加にはならない理由や、
少子化によって甘やかされると弱い人間になるなど、
たしかにそうだと納得できる分析が多かったです。
「欲望の三原則」で若者のブランド心理を解説し、
自意識過剰で恋愛が長続きしない理由もよくわかる。

とくべつ心を動かされる内容でもありませんでしたが、
現代の若者が結婚相手に求める条件は面白かったので、
それはここに紹介しておきます。
《男が女に求める5K》
★かわいい、★かしこい、★家庭的、★軽い、★経済力。
《女が男に求める3C》
★快適な経済力、★コミュニティ共有、★協調的な家事。

なるほどお金社会の実相がよく出ている。だけどやっぱり、
値札は首の後ろについているので自分の価値は自分では見られない、
なんて言い回しは面白くても、おいおいと思ってしまう。
恋愛まで偏差値よろしく数値化されてはつまらないんじゃないの?