沖縄への思い

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7月になるべくお金を掛けずに沖縄へ行こうと思えば、
今月が飛行機のチケットを予約する時期になる。
沖縄だとバーゲンか誕生日割り有引きが一番安いので、
いつ誰と行くかを決めるのが重要なポイントになる。
例年は僕が早めに行ってしばらく単独行動をするので、
勝手にバーゲンで日程を決めてみんなに報告するのだけど、
今年はいくつか調整したいこともあって遅れてしまった。
そこで7月18日が誕生日だという西村くんに、
誕生日割引のチケットを僕の分も買ってもらうことにする。

これで日程は少し遅れるけど、うまく行けば石垣まで直行で、
また今年の夏も八重山で過ごすことが出来るでしょう。
ぼつぼつと沖縄の友人にも連絡を取りたくなって、
人を思いだし、島を思いだし、珊瑚礁の海を思い出す。
僕の人生から沖縄の思い出をなくしたら寂しいものになる。
当時は必ずしもいい思い出ばかりではなかったのに、
すべてはあの海の美しさに吸い込まれて消えていった。
このまま、あといくつの夏を沖縄で過ごせるだろう。

沖縄の場所でどこが一番好きだったかと言えば、
僕は迷わずに石垣島の平野を挙げることが出来るだろう。
20代の前半に「南の北の家」に出会わなかったら、
僕の人生はもう少し違うものになっていたような気がする。
知り合った人の中には、もう亡くなった人も何人かいる。
そして僕がまだ生きていることの奇蹟を感じる。
小さい頃はやせっぽちで弱々しい体の自分が、
20代、30代と、よく命がけの旅を続けたものだ。
それでもこの国は戦争を放棄した平和の国だったので、
世界中のどこへ出掛けても基本的には安心して暮らせた。

新しい時代にも、若者は自由に旅が出来るだろうか?
僕らが味わったように美しい自然を満喫出来るだろうか?
誰にも何にも拘束されずに自由な生き方が出来るだろうか?
そうしてこの豊かな四季の国を後世に残せるだろうか?
それが出来なければ、生きる喜びは損なわれていく。
人はなぜここにいるのか、僕は答えを知っている。
だけどそれは言葉で表現しきれるものではない。
ただこの人生を持って、この幸福をもって表現出来る。
いつか僕は、また珊瑚礁の海の中に帰っていくだろう。