空飛ぶ車!

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今日はやや寒さも緩んだけど、
3日金曜日から4日の立春を挟んで昨日6日まで、
もういい加減にして欲しいような寒さが続いた。
屋外の水道管は4日には全部凍結してしまい、
どこかに亀裂でも入らなかったか心配になる。
軒のつららは軽く1メートルを超えて下がり、
日のあたらないところは像の牙のように太い。

そんな中で一番印象的だったのは、
5日に高岡で映画祭のミーティングをした帰り道に、
路上に渦巻いていた濃い霧氷の連続風景だろう。
いつものように車の多い国道を避けて裏道を走ると、
周囲に家のない田んぼの中を走るようなときに、
ときどき前がまったく見えないモヤッとした中に、
道路が吸い込まれて消えるように突入していく。
スピードを出しているとカーブだってわからない。

時速30キロくらいまで落として慎重に走り、
しばらく行くとまたくっきりと前方の視界が開ける。
それを何度か繰り返していると、思い出した。
これって飛行機で空を飛ぶときの感覚に似ている。
小型飛行機で雲の中に突入するとこんな感じだ。
どうやら上空の寒さがそのまま地上に広がっている。
この気候ならそりゃあ寒いはずだと思いながらも、
なんだか自分が空の上にいるようでちょっと嬉しい。

ゆるゆると車を転がして家に辿り着いて、
さっそくその様子をブログに書き込もうと思ったら、
パソコンの動きは遅いしネットには繋がらない。
やっと繋がってもまったくブログには書き込めない。
もともと重いブログは、書き込んでもエラーする。
どうやら寒すぎてパソコンもまともに動かないのだ。
だけど頭はすっきりしていて、眠れもしない。
結局は明け方まで本を読んだりメールを書いたり、
冬の長夜は高度四千メートルを味わって寝た。