環境省のESD

23日に、早朝からおにぎりまで作って富山へ行ったのは、
環境省主催のESD(Education for Sustainable Development)
イベント「手をつなごう!風をおこそう!」に参加するためでした。
その内容を記事に書こうとしたのですが、書きたいことがない?

10月末に行われた公共平和のシンポジュウムと同じように、
挨拶があり、基調講演、円卓討論会、分科会、総合討論とあって、
最後には全員参加の宣言文まで作って発表していたのですが、
正直のところ、あまりいい気持ちはしないで帰ってきました。
自由に考える雰囲気ではなくて、予定調和でプログラムが進み、
いかにも周到に用意され、パッケージ化されたものに乗ったようで、
腹立たしい拘束感と不自由さを伴った不快感を覚えたのです。

参加されていた主要なメンバーは各種NPO法人の代表者で、
それぞれの活動アピールの場に居合わせた感じでした。
お役所感覚で誰かが用意した価値観を押しつけられた感じです。
なるほど環境省は「持続可能な開発のための教育」を目指すので、
参加者をも教育しているつもりなのかもしれませんが、
これに参加した人たちの気持ちはどうだったのでしょう?
教育されるつもりのない僕が場違いな存在だったのでしょうか。

せっかく環境省が主催するなら、僕らにはできないような、
たとえば違う価値観の人とディベートできる場を作るとか何か、
新しい価値観の有効性を検証できる場にしていただきたかった。
似たような価値観の人が集まって和気藹々と話をするだけなら、
わざわざ車をスリップさせて富山まで行く気はありませんでした。
相変わらず自分たちの都合しか考えないお役所イベントに、
まんまと利用されただけの、イヤな気持ちになって帰ってきました。

だけどまあ、参加された皆さんがあれで楽しかったなら、
市民活動やNPOの人たちが集まった親睦会としては、
環境省もくだけたことをやるなあ、と思えなくもないけどね。
分科会が≪未来をつくる教育への道づくりワークショップ≫
だったのは、僕は協力はしたけど微妙に苦痛でしたわさ。