この海で僕は

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ここがどこかは教えられない。
無人島を見ればわかる人もいるだろう。
この海と出会ったことによって、
僕は人生に様々な感動を受け取った。
一日中誰とも出会わない日もある、
ここはのどかで広大な弓状の砂浜だ。

その沖合には孤独な無人島があって、
海がおだやかな日には泳いでいった。
マダラトビエイやアオウミガメの大物から、
グルクマやブダイの大群にも出会った。
貝や魚を取って焼いて食べたりもした。
3人乗りのヨットを作って走り回り、
内海の隅々まで見て回った気もする。

オニヒトデを見つけると陸に揚げ、
珊瑚の群生を大切に守ってきた。
踏み歩くと珊瑚を壊してしまうので、
水深10センチでも泳ごうとして、
海シャツをボロボロにしたこともある。
珊瑚での切り傷はとても治りにくかった。

岩穴から出て泳いでいた巨大ウツボや、
2メート近い鮫と出会って冷や汗もかいた。
リーフ上で三角波に教われて転がったり、
深みで白波に飲み込まれたこともある。
小さなヨットでリーフ内を走っていて、
気がついたら沖合遙かに出ていて、
漁船に注意されたこともある。

この海と出会ってからの思い出は、
僕の生涯の宝物に違いないだろう。
この喜びを誰かに伝えたいと思うから、
戦争や環境破壊のばからしさを訴える。
義務とか正義とかじゃないんだよね。
理由の前に恋をしてしまうのと同じで、
喜びを分かち合うのが最高の喜びなのさ♪