タテジマキンチャクダイ

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シュノーケリングで出会う美しい魚は多いけど、
その中でもよく目立つ代表格にこれがある。
カスミアジのようには行動範囲が広くないから、
いったん見つければ必ずその付近にずっといる。
と言ってもなかなか用心深い魚なので、
そう簡単にいい写真は撮らせてくれない。

初めて出会ったのは小笠原でスキューバを使ったとき、
イソマグロの群を見に行ったときに大きなのを見た。
それ以来シュノーケリングでは無理かと思っていたら、
西表島で何度も見かけるようになった。
ポイントさえ見つければ必ずその付近にいるので、
案外とシュノーケリング向きの魚でもある。

幼魚も美しいブルーの渦巻き模様でけっこう目立つ。
こんなに目立っては敵に補食されやすいだろうに、
その点はこの渦巻き模様に何か秘密があるのだろう。
幼魚の模様は巨大な目の玉のように見えなくもない。
住んでいる場所は密度の高い珊瑚の生息地よりも、
砂地に珊瑚岩の島が点在するような所に多い。

人が近寄るとすぐに逃げて姿を隠すけど、
好奇心が旺盛なのでかならずまた様子を見に来る。
したがって無理に追いかけたりはしないで、
そのあたりで他の魚を見ながら泳いでいれば、
やがてまたこちらの様子を窺いに出てくる。
その掛け合いがお互いの腹のさぐり合いで楽しめる。

写真を撮るにも追いかけないコツが大切で、
3~5メートル程の深さに潜ったっきり、
相手がいいアングルに収まるのを待つ必要がある。
これがまあ、もう少し、もう少しいいアングルと、
狙っていうる内に呼吸が苦しくなって溺れそうになる。
そうした繰り返しで息が長く続くようになった気もする