青 空

秋晴れの青空の下にいると、
それだけで嬉しくなることがある。
遠くの山々がすぐ近くに見えて、
里山の呼吸が身近に感じられるから、
体の中が透き通ってくる気がする。

いつもそうならいいだろうか?
いやいやそうとも言い切れない。
いつも同じ青空ばかりだったら、
心の中の青空が消えていって、
見えなくなってしまう気がする。

大切なものはしまっておこう。
普段は見えない箱の中に置いて、
さみしくなったら引き出してみる。
でも向こうからやってくる青空は、
笑顔でもてなして受け入れよう。

青空がどんなに好きできれいでも、
執着はしないし嫉妬もしない。
俺の心はサバサバっとしたものだ。
心の中で両手を広げて受け入れる、
その心意気が僕の青空!