30年の空白を超えて

今月に入って、週に2~3時間だけ、
パソコン教室のアルバイトを始めた。
その生徒さんが町の商工会婦人部の人で、
僕はどの人が誰やらわからないのに、
年輩の婦人は僕が誰かわかるらしい。
休み時間に声を掛けられて驚いてしまう。

そもそもこの街で暮らすのは30年ぶりで、
当時まだ子供だった僕は世間も狭い、
向こう三軒両隣くらいはわかっても、
それ以外の人はほとんど見分けがつかない。
だけど当時すでに大人だった人は、
僕を見て誰だかわかるらしいから不思議だ。

確かに僕は見かけがあまり変わらないらしい。
そうは言っても30年の歳月なのに、
人の姿には外見だけでない見分けがあるのか?
そんなことを考えながらIT講習をしている。
両親が亡くなってからも十数年がすぎた。
生まれ育った町の様子はすっかり変わった・・・