日本が誇る世界一美しいもの

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僕は自分のブログで、日本の政治や経済社会を批判しますが、
それはあくまで日本が好きだからであり、日本文化が大好きです。
20代の頃には欧米に関心を持って、アメリカで1年半くらし、
永住権を取るつもりで一旦帰国しましたが、その時に感じた日本は、
まだ何がどうとはうまく言えないながら、魅力的だったのです。
そして今ははっきりと、この国の美しさを奇跡的だと思っています。

かつてノーベル賞作家となった川端康成は、スウェーデンの授賞式で、
「美しい日本の私」と題した、受賞記念講演を行いました。
そのときは、失われた日本の美しさを惜しむ感じでだったので、
僕はこの国の美しさは、もう失われてしまったのだと思いました。
だけど千年掛けて養われた美しさは、そう簡単には無くならないし、
年月を掛けて変化しながら、その本質は受け継がれていたのです。

春には日本中に桜が咲き乱れ、人々はこれを大切に愛でながら、
桜前線を追って、日本を南西から北東へ移動して旅をする。
桜のない町や花見をしない地域など、どこを探してもありません。
夏には夜空に惜しげもなく、美しい花火を打ち上げて楽しみ、
日本各地で競うように花火大会があって、大勢の人が集まってくる。
長岡の花火大会など、ネットで見るだけでも感動して涙が出ます。
https://www.youtube.com/watch?v=xbF4vl3hjk8
 
僕がお勧めの「世界一美しい日本の花火大会」は↓こちら。
花火の色、形、構成がすばらしいのです♪

そして秋には、北の山々から順に木の葉が色付いてくると、
その年の紅葉は色鮮やかかどうか、日本中が沸き立ってくるのです。
どんな寂しい山里も、この時ばかりは悲しいまでに美しくなる。
静かに寂しい冬の季節も、雪や氷に閉ざされた地域でさえも、
人々はその寒さを利用して、美しさを追求していくのです。
大きな石像から庭の雪だるままで、人々は自然と和してやまない。

こんな自然と共に暮らす日本人は、四季をうつろいと捉えながら、
その変化を愛するからこそ、天変地異や自然災害も受け入れ、
絶望することなく、淡々粛々と努力を怠らないのでしょう。
四季の変化に見られる自然の美しさと共に、花火の美しさも、
何も惜しまずに美しさを追求する、日本の心となっているのです。
日本文化が求めているものとは、美しさに他ならないのです。

自然の美しさがすばらしいから、人が何か手仕事をするにも、
同じように美しさを価値とし、合理化の価値など足元にも及ばない。
日本人が本気で取り組めることは、どこかで美と繋がっており、
物作りにおいては、匠の技とか言ってもて囃していますが、
料理においても服飾においても、美しさを極めたいと思っている。
だから花火大会だって、最高の美を追求してやむことはないのです。

日本の美しい花火は、どんな物質よりも人々を幸せにする、
何よりも世界に誇れる、文化の花でもあると思うのです。