夜な夜な夜泣き

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9月になったと思ったら、雨と共に一気に寒くなって、
寝所には布団を出して、夜の寒きにはくるまるようになりました。
秋の夜長に時期を同じくして、姫の夜泣きも始まったようで、
このところ毎晩のように、なにもない真夜中に突然泣き出します。
すでに7ヶ月を過ぎていますから、これが夜泣きかなと思っていますが、
事前の知識がなければ、なんだかわからずに焦ったでしょう。

姫の頭の中で、記憶や感情が形成されつつある証拠だと、
学んではいても、さっきまで静かに寝ていたのが急に泣き出せば、
新米の親としては、何事かと慌てて対応を迫られるのです。
ちょっと泣いて泣きやむ時は、そのままそっとしておくだけで、
やがて再び静かになって、そのまま眠り続けることもあるのですが、
放っておくと大泣きになることがあって、そのときは抱き上げてあやします。

抱き上げてあやしても、たいして効果はないことが多いのですが、
いったん抱いてあやした後に、おっぱいを与えると静かになって眠るのです。
最初からおっぱいをあげようとすると、暴れ出すこともあるし、
妻が寝ぼけていたりすると、怒ってケンカを始めたりするのです。
そこはまあ僕の方が、人生二倍も生きている余裕があるので、
いったん姫を抱いて大泣きに耐え、それから妻におっぱいをお願いします。

姫のハイハイは日増しに上手になって、今ではどこへでも行くので、
行く先々で危険がないように、いちおう目を通してはいますが、
テーブルの下でゴミを拾って食べようとしたり、目が離せません。
何でも舐めるのは、その方が耐性もできるかと思って放ってありますが、
ホコリやゴミは困るので、最近はテーブルの下なども掃除して、
姫の行動範囲だけは、いつもきれいに片づけられているようです。

あまり神経質になってはいけない、むしろある程度は放置して、
本当に危険な時や、手助けが必要な時にだけ手を差し出せばいいと思い、
妻も僕もなるべく自分のことを優先して、日常生活を過ごしています。
それでも姫の存在は、いつだって頭の片隅以上の場所にあって、
泣き出せば飛んでいくし、なるべく見えるところで自分の作業をするのです。
それでさえちょっと目を離したスキに、紙を食べていたりしますけどね。

最近は夜ばかりか日中でさえ、見ていると何か理由もわからないまま、
さっきまでひとりで静かに遊んでいたのが、突然泣き出したり、
大声を出して騒ぎ始めたりするのですが、あまり気にせずに受け止めています。
おとなはどうしても、ちゃんとした理由を求めたりしがちですが、
姫を見ていると、そんなに理路整然とした理由では説明が付きません。
いわゆる不条理のようなものが、むしろ親子の絆になっているのかもしれません。