姫がいない夜に

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1月19日の出産時から、昨日までのあいだ、
僕ら家族3人は、ずっと一緒に過ごしてきました。
出産直後も3人だけで、慣れない大変さを楽しみに変え、
試行錯誤しながらも、ずっと3人で頑張ってきました。
沖縄行きも3人で、姫をあやしながらの旅でしたし、
何があろうと、3人は一緒に過ごしてきたのです。

だけど昨日は、お盆の里帰りのまねごとをして、
姫は妻と一緒に、城端の実家に帰ってしまいました。
僕が少し痩せてしまったので、妻が心配して、
僕に夏休みをくれる、と言うことでもあるのですが・・・。
妻も久しぶりに実家で、骨休みをしたいのだと思い、
ともかく了解して、姫と妻を実家まで送り届けました。

家に帰って1人になって、考えてみればこれが、
姫が生まれて以来、初めて別々に過ごすのだと気付きました。
一日二日会えなくたって、何も変わらないでしょうが、
1人でいても、やっぱり姫のことが気になるのです。
一緒にいる時は、なるべく甘やかさないようにと思い、
なるべく1人遊びをさせていますが、それでも見ています。

日本語の“おもしろい”とは、天の岩戸を開いた時に、
人の顔がパッと明るくなった様子から、来た言葉だそうで、
人と人の絆の中でも、すぐれて幸せな瞬間でしょう。
その貴重な体験は、姫の顔を見ているだけで、
毎日何度でも見られるし、楽しい気持ちになるのです。
そんな姫の笑顔が、しばらく見られないと言うことです。

姫の笑顔を見ると、思わずこちらも笑顔になるから、
姫は文字通り面白く、天晴れで、味わい深く、楽しいのです。
そんな姫がいないと、人生はつまらなくなってしまう。
わかっていたことではあっても、人間には人間が、
どうしても必要で、家族はその基本形だと思うから、
やっぱりなによりも、大切にしてしすぎることはないのです。

甘やかしすぎてはいけないと、多くの人が言いますが、
欲しいものをなんでも与えるのが、甘やかすことなのでしょう。、
喜怒哀楽を一緒にして、お互いの笑顔を見て暮らすのは、
甘やかすと言うよりは絆を深め、信頼関係を築くことでしょう。
危険がいっぱいの毎日でも、信頼関係が成り立っていれば、
姫は安心して冒険し、満面の笑顔を振りまいてくれるのです。

最近は離乳食を始めた姫ですが、まだ食べると言うより、
食べる真似をして、なんでも口に入れて遊んでいます。
おかしなものを口にして、そのまま食べてしまわないように、
注意はしていますが、神経質にはなりたくありません。
50年前100年前の暮らしを思い、アジアの子どもたちを思い、
なるべく自然のままに、過保護にしないように育てたいのです。