なぜ立件しないのか?

2月15日に、冤罪事件に関する記事を書いたところ、
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/45168429.html#48130988
「趣味の事典」というブログを書いている方から、
何度かその後の記事をトラックバックしていただきました。
http://blog.goo.ne.jp/uccjkc/e/5e48f87ac19e66136acb53df850e651e

僕も気にしてはいたのですが、この件に関しての情報は少なくて、
いつのまにやら、僕の周囲では忘れ去られようとしています。
だけどこの事件は、簡単に忘れていいようなものではないでしょう。
すでに自衛隊は政府に反対する活動者を監視していると判明し、
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200706060232.html

この国は自民党議員の圧倒的多数で、独裁が始まろうとしています。
どんな法案も、有無を言わせずスケジュール通りに決まってしまうし、
反対する個人や団体は、国家権力によって監視され始めているのです。
そして力のない人々は様々な犯罪者に仕立て上げられ、有罪となる。
たまたまそれが冤罪と判明しても、警察が罪を認めることもない。

警察が罪を認めないのは、当事者だから仕方ない気もしますが、
検察はどうして、これを特別公務員の職権乱用として立件しないのか?
しょせん検察も公務員だから、公務員同士波風を立てたくないのか?
この国の法律は、公務員の公務員による公務員のための法律だとしても、
少しは公正と信義を信じさせて欲しいと、思わずにはいられないのです。

日本は見かけの体裁と経済だけは、先進国となっていますが、
人権が守られない国として、国際機関からは名指して注意も受けている。
代用監獄制度があるから、自白の強要が可能になっていることは明白です。
冤罪が明らかと判明したその上で、なぜそうなったかも証さないなら、
また必ず、こんどもまた公務員以外の誰かが標的にされるでしょう。

一般市民の裁判員制度を取り入れるつもりなら、まずなによりも、
(1)自白の強要を防ぐため、代用監獄制度を改め、法務官が容疑者を管理する。
(2)いかさま鑑定を防ぐには、一人ではなく複数の人が証拠を鑑定をする。
(3)裁判で十分な審議を得るには、裁判官や検事の数を大幅に増やす。
この三つくらいは改善した上で、取り入れていただきたい。

そうでなければ、一般市民までが冤罪の片棒を担ぐことになるでしょう。


代用監獄の問題を取り上げた本、
「なぜ、いま代用監獄か―えん罪から裁判員制度まで」は(↓)こちら。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/400009369X?ie=UTF8&tag=isobehon-22