「不害の思想」

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砺波地区教養講座「不害の思想 ~愛をこえて~」
福光福祉センターまで行って参加してきました。
講師は元高岡龍谷高校の校長で立川昭乗さん。
なぜ「愛をこえて」なのか気になって行ったのですが、
そのへんのことはあまりお話にならないで、
主にブッダ釈尊)の生涯についての話でした。

このところ、教会やお寺の教団的な教義ではない、
それぞれの宗教が本来持っている非暴力の思想について、
具体的にどのような事例があるのかを知りたい。
そう思って様々な文献などを見たりするのだけど、
これが人を押しのけることを平気で勧める現代教育では、
なかなか多くの人には伝わらないようになっている。

今日の話の中でも、ブッダの故郷が攻撃されたときに、
ブッダの教えを守った釈迦族は反撃をしない。
これこそ戦争放棄憲法で謳う日本国に当てはまるけど、
それでいいと思っている人はどのくらいいるのだろうか?
あらゆる人を自分と同じように愛することは可能なのか?
僕はそこで「愛をこえた不害」に期待するのですが・・・

今日は平日の午後2時からということもあるのか、
残念ながら参加者はほとんど老人クラブのような感じ。
人間が生きるうえで誰もが身に付けているべき、
こうした基本的な価値観を教える学校はあるのだろうか?
若い人は受験勉強や資格試験勉強以外に何を学ぶのか?
少子化問題よりさらにこの国の将来が心配になります。