２００６年 元旦
何がめでたいかと言って、まだ生きていること、
悪が支配する世界において、空爆も受けずに、
世界中の生産物を、好き放題に集めてきて生活する、
そんな勝ち組みになっているめでたさでしょうか？
いやいや、それはたぶん違うのでありまして、
同じように悪が支配する暗黒世界に生きていても、
人を思いやる心と心を、ゆるやかに繋げながら、
強大な間違いを解き明かし、脱ぎ捨てて助け合う、
豊かな魂が続いていることのめでたさでしょう！
とくに僻地でもなく都会でもない町の片隅で、
職業もなく、家族もなくただ生きているだけでも、
ときには触れあい、五感を通して感じあったり、
心の琴線にだって触れる人がいたりするのだから、
生きていることは、それだけですばらしい♪
人を恋う想いは、いつも届かないものだとしても、
おもう人さえいないさみしさに比べれば救われて、
その想いが国を想い、この星を想う心となるときに、
ぼくはそう、世界を抱きしめたくなってくる、
ただ黙って、抱きしめるしかないとしても・・・
