スピリチュアリティと平和

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地球平和公共ネットワーク・シンポジュウム
スピリチュアリティと平和」に参加した感想です。
公共平和のMLに乗せたメールを転載しておきます。

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イソップです。
普段は接することのない最先端の学究者、思索者の方々から、
刺激的なお話を聞いて、楽しい時間を過ごさせていただきました。
この斬新なイベントを企画実行された皆さん、ありがとうございました。

第一部の最初にお話しをされた稲垣先生の、人類は猿の延長ではない、
人間としての霊性が投影されたところから人間になった、とのお考えも、
島薗先生の、多様なものが同時にあること自体が平和、とのお考えも、
そして、目覚めなければ解決出来ない、とおっしゃる吉田先生のお考えも、
宗教現場で交流を実践されている斉藤さんのお話しも心惹かれるものでした。
小林先生から以前より伺っていた公共的霊性の定義に関しては、
誰にとっての公共なのか?と言った違う価値観の対立にたいして、
どちらが正しい、間違っているではなく、話し合って道を求める、
と答えていただいたのも、大切なことだったと心に留めています。

第二部になりまして、星川さん、辰巳さんが前日の映画祭から繋がるお話し、
何冊もを彼女の翻訳と知らずに読んでいた山川さんのお話の中で、
世界中の宗教や生き方を通して、同じ場所にたどり着いた人々を見てきた!
と伺ったときは、何かとても大きな性善を感じないではいられませんでした。
また、今までのお金や物質ではない、それに替わるべき豊かさについて、
皆さんにお尋ねする機会を得ましたところ、カミンチュの比嘉さんから、
沖縄では家族全員で農作業に行くのに家の戸締まりはしない、なぜなら、
一番大切な命や生活は何処に置いてあるものでもなく盗まれもしないから、
とお答えいただいたのも、強く共感すると共に印象に残りました。

特に今回のイベントでは、第三部を中心に多くの人が発言されて、
民族楽器や祈りの実践があったのも興味深かったと思います。
それらの大きな言葉にならない部分が、靖国問題などにも関連していて、
国民を民族主義に走らせたり、差別を正当化することもあるわけですから、
勝敗ではない共生世界がどのように「公共」のものとして認知され、
世界標準となるような運動をするためにはどうすればいいのか?
この点をもう少し突っ込んで議論していただきたかった気もします。

ともあれ、これが出発点と考えれば、大きな一歩は踏み出しました。
これから様々な議論が展開されることを期待します。
多くの示唆に富む発言をいただいた皆さま、ありがとうございました。
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