朗読サークル「言の葉」

去年の後半に、神田先生から朗読の講習を受けたのがきっかけで、
今年四月からは生涯学習団体として、朗読サークル「言の葉」が始まりました。
月に一度の集まりで、十数人のメンバーが朗読を楽しみながら学習します。
隔月で神田先生にも来ていただき、丁寧な指導も受けていますが、
それだけでは物足りない人たちによって、追加の指導も受けています。

昨日は6月の「言の葉」会がありまして、参加してきたのですが、
みなさん驚くほどの上達ぶりで、それぞれの個性も発揮されている。
なかでも坂○さんが朗読する「蜘蛛の糸」には、ちょっと驚きました。
前回先生に注意されていた、自分の調子を抑える読み方が出来ていて、
プロモ顔負けの、作品の内容を損なわずに伝える読み方をされたのです。
自分の好きなことが、これほど上達すれば楽しいでしょうね!

それからもう一人、感情移入の激しい方がいらっしゃるのですが、
その方は自分のスタイルにあった民話風の物語を読むことによって、
小説の朗読とは違う、なんとも独特の感情世界を表現してみせられました。
その他皆さん、作品の選び方も個性的で面白くなってきました。
多様な価値と言っても、自分勝手なままでは人には伝わりません。
みなさんそれをよくわかっているから、先生の指導を熱心に受けられる。

神田先生の指導は押しつけでなく、朗読をよく聴いて感じたことを評されるから、
同席しているメンバーは、他者の朗読に対して自分が感じたことと比較できる。
つまりはそうした時間を過ごすことで、技術よりも感性を養っているのです。
師弟関係としても理想的ですが、おかげでメンバーの意欲もすばらしい!
このサークル、長く続けば、きっと何かインパクトのある存在になるでしょう♪